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zoom RSS ブルース・リーの雄姿をもう一度劇場で!!  〜『燃えよドラゴン』(’73)

<<   作成日時 : 2010/01/17 22:59   >>

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画像都内の名画座では老舗の部類に入る劇場、高田馬場にある早稲田松竹。素敵な番組編成で毎回楽しませてくれる映画館なんですが、そこでなんと、あのブルース・リーの名を世界に知らしめ、”クンフー映画”という素手によるアクション映画のジャンルの存在を世界中に認識させた名作『燃えよドラゴン』が上映されると聞いて、初日に行ってまいりました♪

“ブルース・リー”、“燃えよドラゴン”という言葉は、こーゆー映画に興味のない人でも知ってる、もうそれはそれは有名な役者であり、映画ですよね。
私はジャッキー・チェン世代なのでブルース・リーには特別な思い入れはないのですが、俳優というより、武道家・格闘家であるブルース・リーが、自分の考案した格闘術”ジークンドー”を世界に広めるという大義のもとに制作された数本の作品が、40年経った今でも語りつがれているという事実にビックリしてしまいます。ただの俳優ではない、という部分が、彼の映画を特別なモノにしているのです。
なんせジャッキーでクンフー映画に目覚めた人間ですから、笑いの要素のないクンフー映画なんて。。。。というのが当初の印象でした。それが、中学生のころに友人の家で見せてもらった『ドラゴンへの道』(’72)で、その認識は吹っ飛びます。ちょうど『燃えよドラゴン』の前年に作られた、全編ローマロケ、しかもブルース・リー初監督作品です。結構笑いの要素が入ったその映画に、すっかり引き込まれている自分がいたのです。ブルース・リーはニコッと笑うと可愛いんですよね、意外と(笑)。

そんな時にTVでちょうど『燃えよドラゴン』が放映されまして、そりゃ見ますよね(笑)。でね、もうね、これはスゴイ
と。

少林寺の門弟であるリーが、かつては同門だった男で、今では麻薬の密売・密造で悪名をとどろかすハンが主催する武術トーナメントに出場するようCIAに要請される。当初は渋っていたリーだったが、父から、前回の武術トーナメントの時に香港に来ていたハンと手下に妹(アンジェラ・マオ)を殺された事実を聞き、出場を決意。リーの鉄拳で、ハンは息絶え、彼の悪事も暴かれることになる。。。。。という、もう単純なストーリー。彼の武道哲学、そして鋼の肉体、これを描くべく作られた映画ですから、そんな凝ったストーリーは必要ないわけで(笑)。

画像
オープニングから度肝を抜かれます。相手を掴めるオープンフィンガーグローブ、黒いトランクス、スネあてといういでたちのブルース・リー。凄い引き締まった体。怪鳥音と呼ばれる独特の奇声。蹴り、パンチという打撃で相手にダメージを与え、隙を見て投げ飛ばし、関節技を決めてフィニッシュ(写真↑)。。。。。って、これ、現在の総合格闘技まんまなんですネ。すでに40年前にコレをやっちゃってたてんですから、こりゃ早過ぎですヨ。どうみても少林寺の試合じゃないですけど(爆)
あ、ちなみにやられているのは、後に”デブゴン”の愛称で親しまれるサモ・ハンキンポーですね。彼は香港のスタントマンとしてはかなり早くから成功していた人間なんです。京劇学校の後輩であるジャッキー・チェンとユンピョウも、本作に出演しています。


○『燃えよドラゴン』OP。しかしブルース・リー、当時『木枯し紋次郎』やってた中村敦夫に似てますよね(笑)

 http://www.youtube.com/watch?v=lkhx4mUMGAU


主演しているブルース・リー、彼の素晴らしい肉体、格闘術のレベルの高さがこの映画を素晴らしいモノにしているのはもちろんなんですが、もうひとつの重要な要素は、これが”ハリウッド映画である”ということ。まっとうな映画技法で作られている、これもアジア圏以外でも熱狂的に受け入れられた重要な要素だと言えます。
リーがアメリカのTVドラマに数本出てくすぶっているところに香港から主演映画のオファーが来て、アメリカでの活動を念頭に置いていたリーは最初この話を断ります。しかし友人だったフレッド・ワイントローブ(燃えよドラゴンのプロデューサー)に”アメリカで成功するにはTVドラマじゃダメだ。映画に主演しなきゃ。”と言われ、その香港での主演映画の話を勧め、リーは決意、香港へ向かいます。『ドラゴン危機一髪』(’71)、『ドラゴン怒りの鉄拳』(’71)の2作は大ヒット。1年足らずで彼はアジア圏の大スターになるわけです。
この時の2作、香港映画なのですんごいチープな作りなんですよ。衣装・セット・脚本も(脚本がないですからね、香港は/笑)。ハリウッド製の『燃えドラ』に比べると、その差は一目瞭然。たぶん『燃えドラ』に続いて見た日本の映画ファンは”なんじゃこの貧相な作りは。。。”とビックリしたはずです(笑)。あ、映画の作りがトホホでもブルース・リーの肉体&アクションは凄いです。これで映画としての体裁が保たれているわけで。

画像実はこの頃リーの映画がひょっとしたら日本で公開されていたかもしれないんですね。主演2作目『ドラゴン怒りの鉄拳』は日本占領下の中国の話で、勝新太郎(当時『座頭市』でアジアでは有名人でした)の下で働く役者&スタントマンが出演要請され香港に行っているんですね。一人は勝新さんのスタントをしていた勝村淳さん、もう一人は『大魔人』や『妖怪大戦争』で西洋妖怪ダイモンを演じていた橋本力さん。
そんな経緯で、勝新さんの口利きで『怒りの鉄拳』の日本公開が働きかけられましたが、当時日本の配給会社はアジアの映画を見下していて、どこも興味を示さなかったんですねぇ。この時公開されていれば、ひょっとしたらブルース・リーが正式に来日していたかもしれないんですよね。残念な話ですが。。。。

ハリウッド映画ということでアメリカからも俳優が招かれています。空手経験者のジョン・サクソン、撮影開始ギリギリにキャスティングされたジム・ケリー。彼はこの映画でスターになり、当時のブラックムーヴィー人気にノッて『黒帯ドラゴン』(写真←)なる主演作を撮ってます。わたくしは未見なんですが、面白いんですかね、コレ。見たことある方いらっしゃったらご一報を。なんせ今まで一度も日本ではソフト化されたことがないので見ようにも見られないのです(泣)。

画像さて、スター街道を突っ走るリーはローマロケで監督まで兼任した『ドラゴンへの道』(’72)を制作し、これも大ヒット。ここで彼の弟子であるバスケット選手カリム・アブドール・ジャバールが香港に遊びに来るという知らせを聞き、彼の高身長を使わない手はないと、次作『死亡遊戯』に起用することになり、彼の出演シーンを撮影。フィリピンの棒術カリ・エクスリーマのダニー・イノサント、韓国合気道のチ・ハンツァイ(『アンジェラ・マオの女活殺拳』に出てた人です)との格闘シーンも撮影したところで、アメリカのワーナーから主演作のオファーが来ます。
念願のハリウッド映画主演!!嬉しさはもちろんですが、極度のプレッシャー&緊張にも見舞われ、ハリウッドのスタッフが香港にやってきて撮影開始するも、リーは登校拒否状態(笑)。やがて無事に現場に現れ撮影は進むのですが。映画のそこかしこにブルース・リーの武道哲学が散りばめられています。ほんとにこの作品にかけていたんだなぁという気迫が伝わってくるのです。だからこそ、国を越え、人種を越え、世界中で受け入れられたのでしょう。
当初ハリウッド側から提示されたタイトルは『ブラッド&スティール』(血と鉄)。リーは強硬に『エンター・ザ・ドラゴン』というタイトルを主張。日本公開題名も、なんと最初は『浮かぶ要塞島』だったらしいんですよね。なんすか、このそのまんまな題名は(笑)。『燃えよドラゴン』と命名した宣伝担当者、あんたはえらい!!!
香港に乗り込んだハリウッド側のスタッフも、慣れない香港での撮影ながらいいものを作ろうと歩み寄り(フィルムの現像部屋など、クモの巣がはったりしてかなりヒドイモノだったらしいです)、良い仕事ができたんでしょう。監督はリー自身が指名したロバート・クローズ(写真左→)。彼の働きも忘れてはならないでしょう。

この映画のアクションシークエンスの中で最大の見せ場は、やはり後半のハンの要塞島地下での、次々に襲いかかる手下どもをバタバタやっつけるところでしょう!!素手から始まり、棍(長い棒)、フィリピン棒術(短い棒2本で戦います)、そしてヌンチャク!!!男の子なら誰でもやったでしょう(笑)。わたくしは中華街で買ったクンフーシューズ、プラスティックのヌンチャク、未だに持ってます(←バカ)。

○要塞島地下での圧巻の格闘シーン 1:19あたりで後ろから抱きつくのがジャッキー・チェンです(笑)

 http://www.youtube.com/watch?v=w_p9uZN9WNE


画像そうそう、この映画を印象的なモノにしている要素がまだありました。音楽です。映画音楽家としては大物のラロ・シフリン。TVドラマ『スパイ大作戦』のテーマや、『ダーティーハリー』の音楽を手掛けた、そりゃもう凄い人です。
彼の書いた『燃えよドラゴン』のテーマは、それこそ、もう誰でも知ってますもんね。“ブルース・リーの映画のテーマ曲”という要素を取り去っても、曲自体としてみても名曲・名アレンジですよね。東洋的なエッセンスが入っていながら、決して西洋的な構成を崩さない。こんなグルーヴィーな映画音楽ってそうそうないですよね。3分に満たない中に、こんなアグレッシブ、ドラマティックな展開のスコアを書いたラロ・シフリン、ほんと恐るべしです。
ちなみにわたくし、この映画のテーマ曲のシングル盤、ちゃ〜〜んと取ってあります(笑)。





○『燃えよドラゴン』タイトルバック。グルーヴィーな名曲ですな〜。ワウが効いたギターカッティングがファンキー♪

 http://www.youtube.com/watch?v=GUT1w3hhckE&feature=PlayList&p=40A67E855CF9B4FF&index=0


あ〜〜、書きたいことがありすぎですが、スペースに限りがありますので、まぁこの辺で。

早稲田松竹で16日(土)から始まった『燃えよドラゴン』の上映、22日(金)まで上映しております(同時上映はこのブログでも以前取り上げたタイの女の子版”マッハ!!!”『チョコレートファイター』)。

当時劇場で見た方も(そういう方々らしきおじさま、何人もいらっしゃいました)、劇場でブルース・リーを見たことない方もぜひぜひご覧ください!!!!なかなかこういうチャンスはありませんヨ♪



○早稲田松竹 オフィシャルサイトより

 http://www.wasedashochiku.co.jp/lineup/schedule.html



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