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help リーダーに追加 RSS 成毛滋さん 永眠。。。。〜ニューロック期に活躍した名ギタリストA〜

<<   作成日時 : 2007/05/27 23:50   >>

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画像ニューロックブーム真っ只中の’71年8月。当時最も先進的なバンドと言われていたピンクフロイドをメインアクトとして行われた大規模野外フェスのハシリと言われる”箱根アフロディーテ”に新バンド、フライドエッグ(写真→左からつのだひろ、成毛滋、高中正義)として参加した成毛氏。出番前のフロイドのメンバーたちも見に来たそうで、かなりの手応えを感じたようです。





画像この後、秋から年明け’72年1月頃まで、日本のロックバンドとしては初の16チャンネルマルチレコーディングシステムを駆使してアルバム『Dr.シーゲルのフライドエッグ・マシーン』を製作。3月に発売するんですが、いや〜〜、これがまた素晴らしいアルバムなんですよぉ♪オープニングの”鳥だ!飛行機だ!いや、目玉焼きだぁ!”とスーパーマンのパロディから、ベースがブリブリ、オルガンがゴリゴリ、で、なおかつポップなタイトル曲に続くしょっぱなから引き込まれます。そして2曲目がこれまた典型的なブリティッシュハードロックスタイルの名曲『ローリング・ダウン・ザ・ブロードウェイ』。このリフは一度聴いたら忘れられませんよぉ〜。この当時のグレコギターのCMにフライドエッグは出演していて、日比谷野音でこの曲を演奏する姿を見ることが出来ます(現在フライドエッグの動く姿を見られるのはこのCM映像だけなのでは?!)。このほかにもつのだひろ作の『メリージェーン』路線のバラード『アイ・ラブ・ユー』、『サムディ』や、高中正義作の幻想的な『プラスティック・ファンタジー』など、他のメンバーもがんばってます。成毛氏がキース・エマーソン並みのオルガンをキメる『オケカス』(本家EL&Pの名作『タルカス』(樽貸す)に対抗して”桶貸す”なんだそうです/笑)もカッコいいっス。

画像傑作をモノにしたフライドエッグはイギリスから本格的なPAシステムを取り寄せ、専門の音響スタッフ、照明スタッフを擁したツアーチームを編成し、当時新進のグループだったGAROをオープニングアクトに据えた全国ツアーを敢行し、それなりの成果を収めます。各公演は大成功を収めるのですが、当時の国内ロックアーティストの入場料の相場がとても安いため経済的には赤字の連続。結局、毎回素晴らしい成果を残しながらもグループを存続させることができず、’72年秋には解散を余儀なくされます。『大烏が地球にやって来た日』、『Dr.シーゲルのフライドエッグマシーン』という素晴らしい成果を残した実力派バンドにも関わらず、存続できなかったというのは日本のロックシーンの大きな損失だったのではないでしょうか?!歌謡曲全盛の当時の邦楽界の中で、アルバムを残せただけでも良かったのかなぁ。。。。なんとも勿体無い話ではあります。

画像フライドエッグ解散後、つのだひろと高中正義は加藤和彦と合流しサディスティックミカバンドに参加。つのだひろは程なく脱退して実力派ギタリストである芳野藤丸と自身のバンド、キャプテンひろ&スペースバンドを結成。実はハードロックが嫌いだったというひろ氏のポップ嗜好が垣間見られる1st『Lost or Found 』は意外と傑作だったりします(『メリー・ジェーン』の再録あり)。
そして11月に、日比谷野音での解散ライブの模様をA面に、スタジオ録音曲をB面に収録した変則的な構成のラストアルバム『グッバイ・フライドエッグ』を発売(←写真)。
外人さん(誰?!)によるMCから『大烏が地球にやって来た日』収録の『リーヴ・ミー・ウーマン』へなだれこむオープニング。このライブヴァージョンがもうえらいカッコ良くてもぅ。。。後半転調して、あの謎のロンドン録音アルバム『ロンドンノーツ』収録の『Paint Yourself Pretty』に続きます。くぅ〜〜、たまらん!!続く『ローリング・ダウン・ザ・ブロードウェイ』、あのジミヘンもモンタレーポップフェスでプレイしていた『ロック・ミー・ベイビー』と、もうノリノリです。そしてこれまた『大烏〜』に収録の『ファイヴ・モア・ペニー』が始まるんですが、これまたスタジオバージョンの百万倍良い出来です、このライブバージョンは。テーマ→高中正義によるブリブリ・ベースソロ→つのだひろによるド迫力のドラムソロ→成毛滋によるギターソロ→テーマという構成の至福の12分間があなたを待っております♪未聴の方は今すぐCD屋さんに走りなさいっ!!
満腹のライブサイドに対し、スタジオサイドはこれまた凝ってますよぉ。柳ジョージがゲストヴォーカルの『ビフォア・ユー・ディセンド』中間部のギターとドラムのせめぎ合いは鳥肌モノですし、成毛滋のハモンドオルガン大洪水の『521秒間の分裂症的シンフォニー』にはもうカンベンしてくださいっ!ってな感じでございます。オマケ的なラストアルバムとはとても言えない、満腹感に溢れた素晴らしいアルバムです。

さて、フライドエッグを経て成功したつのだ、高中両氏に対して、成毛氏のその後はあまりパッとしないモノになってしまいます。解散後にまた渡英した成毛氏はギターよりキーボードに今後の可能性を見出し、リック・ウェイクマン並みのマルチキーボードプレイヤーに変身(もちろん、ギターも弾きますが)。『組曲アローン・イン・マイ・ルーム』といった意欲作を作り、TV出演等をしますが、”こんなの音楽じゃない!”やら”こんな訳わからないのは売れないヨ”とどこのレコード会社からも受け入れられず。。。。。ん〜〜、センスのないディレクターばかりだったのか、この頃は!!(呆)渡英時には、全盛期のユーライアヒープに参加していた名ベーシストであるゲイリー・セイン(ライブ中の感電事故が原因でその後死亡!)と交流を深めたり、結構充実したモノだったらしいですが、公式に作品を残せなかったのは不幸だったと言えます。

その後はすっかり表舞台から消えてしまいます。’90年代には教則ビデオシリーズ『Dr.シーゲルの良い子のロックギター』を発売したりしてます。わたくし、もちろん買いましたが(笑)、つるっぱげになった成毛氏のビジュアルに驚いたのは私だけではないと思います(汗)。話し方とか明瞭な先生口調なので”ロックミュージシャン”って感じがしないです(笑)。もともと自分の技術を惜しげもなく教えてしまうオープンな性格(普通は他の人に教えないで自分だけ美味しい思いするもんですよね)が、プラスにもマイナスにもなったのでしょうか。個人的には素晴らしい性格だと思うのですが。

さて、全盛期の成毛さんを生で見ることはできなかった世代のわたくしですが、’97年9月の高中正義TOUR’97〜虹伝説U〜の武道館公演の第2部”過去へのタイムマシン”でのフライドエッグ再結成ステージを見ることができました(もちろんこの再結成目当てで行きました/笑)。『ロック・ミー・ベイビー』と『紫の煙』をプレイしたんですが、年を経てもやはり上手かった!!この日は高中氏の音楽活動を振り返るステージだったので、ミカやら、吉田拓郎やらゲストも登場してなかなか楽しいステージでした。高中氏のソロ曲も意外といいなぁと(失礼!)思ったのが収穫でした。なお、この日のステージはビデオ化されてます(再結成フライドエッグは『紫の煙』のみ収録)。


先駆者だったために苦労の連続の軌跡だったのだろうと思いますが、作品はちゃんと残り、新たな世代にしっかり衝撃を与え続けていくのではないでしょうか。ストロベリーパスとフライドエッグのアルバムは現在”ネイキッドライン”という1300円の廉価盤シリーズとして(!)ちゃんと発売されています。未聴のみなさま、この機会をお見逃しなく!!

では最後に教則ビデオ『Dr.シーゲルの良い子のロックギター』から、晩年の成毛氏の勇姿(?)をご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=n3JKu2bKRbo

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