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zoom RSS 発展する中国、その片隅で。。。。。。ションヤンの酒家(みせ) (’02)

<<   作成日時 : 2007/02/25 22:37   >>

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画像映画を見る時って、たいていの場合ある程度予備知識を持って”○○を見る”つもりで劇場へ行ったり、レンタルしますよね。って当たり前の事を書いてますが(汗)、ずーーっと印象に残る映画って、実は思いがけなく見ることになった作品である場合が多いんです。2〜3本立ての名画座で、お目当ての作品よりインパクトのある併映作品に出合ったり、深夜何気なくチャンネルを回していた時にふと眼に止まった作品であったり。。。。。
つい先日の夜中に、そんな印象的な作品に出会いました。’02年の中国映画『ションヤンの酒家(みせ)』です。


いつもの賑わいを見せる中国・重慶の屋台街。雑多で、入り組んだ迷路のようなその街に鴨の首料理が売りのお店を出す女性・ションヤン。綺麗で、気丈に振舞うションヤンの魅力もあってその店に通う客も少なくはない。
淡々と忙しく過ぎていく日常の中、ションヤンは自分を見つめる一人の常連客に気付く。口数の少ない客なので話す機会はないものの、日に日に気になってゆく。
そんなある日、ひょんなことからその常連客と言葉を交わす。ションヤンは自分を巡る状況・・・弟を生んですぐ死んでしまった母親、京劇女優と恋仲になり家出した父、自分が母親がわりになって育てた弟が薬物中毒で更正施設にいること、兄夫婦との確執・・・に押しつぶされそうになっていた。そんな不安を忘れようとでもするように、お互い離婚暦があることを知ったションヤンはその常連客に惹かれていくが。。。。。。


・・・・・・・・・・・・・・・・  注意!!以下ネタばれあり!!!  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



画像夜中にチャンネルを回していて出会ったこの作品、まず眼に止まったのが情緒ある重慶の屋台街の風景。全く洗練されていない(笑)、しかし何か人懐っこいというか、懐かしい印象もある街、そして人。飾り気のない雰囲気の街の中で、決して"素”を見せることのないションヤン。演じるタオ・ホンさん、すーーーんごい綺麗(笑)。道行く人々を見ながら化粧を直し、タバコをくゆらす仕草がまた印象的です。
彼女をとりまく状況、これがまた複雑。母親がわりになって育てた弟は、ミュージシャンを目指していたものの、薬物中毒になり厚生施設に。そんな弟に思いを寄せていた、田舎から出てきた少女アメイを、従業員として雇って面倒を見ている。
これだけでも大変なのに、更に兄夫婦との確執も。。。妻が株の講習会に行くからと息子トアルを押し付ける兄。その義姉もションヤンにいい印象を持っていない。
その他にも様々な問題、展開があるんですが、いや〜ションヤン、その悩みを吐き出す相手もなく一人で背負い込んで気丈に振舞う姿に眼を奪われてチャンネルを回せないわたくし。

最後、”この人なら”と常連客と遠出するションヤン。街が見渡せる山のホテルのバルコニーで語り合う2人。雨に降られ室内にかけこんだ刹那、狂ったように抱き合う。。。。。
そして数時間後、余韻に浸る2人。ションヤンを”恋多き女”と思い、『会いたいときにはまたここに来て逢引すればいい』と言う常連客に絶句するションヤン。”この人なら”と思っていただけに、その絶望感は計り知れないものがあります。。。。。。

帰りの車中、その常連客の電話でのやりとりで、彼の仕事が重慶の区画整理担当だと知る。”あの街が好きで通ってると思ったのに。。。”激しい雨の中、車を降りて歩き出すションヤン。


取り壊しが決まった重慶の屋台街。いつものように店先でタバコを持って佇むションヤン。ライターの火を差し出す青年。

”絵を描いてもいいですか?”

 ”どうぞご自由に”

ひとしきり絵を描いた後、青年が聞く。

”明日もここにいますか?!”

”なぜ?”

”続きを描きたいもので”

微笑みながら  "私はいつもここにいるわ”

歩き去る青年、そして微笑んだまま涙を流すションヤン。




この涙にどんな意味があるんだろう。取り壊しが決まった今、自分の未来に不安を感じたんだろうか。それとも深い意味はなく、ただなんとなく流れてきた涙だったのか。。。。

そんなことをぼんやり考えてるとこで、映画は終わりました。
いけねぇ!もう5時だ!(朝です)寝なきゃ!!ってな感じで慌てて布団に入った次第(苦笑)。

主演女優、タオ・ホンの美しさもありますが(笑)、雨の重慶、細い路地にションヤンのさす赤い傘、再開発の進む中国の街並み。。。。綺麗な映像も見所です。

日々の生活でイヤなことがあったときに、ふと見てみると”元気が出る”とまでは言わないまでも(笑)、”もうちょっとがんばってみるか”と思える、そんな作品かと。興味持った方はぜひご覧くだされ♪

PS:ちなみにタオ・ホンさん、歌手でもあるそうです。どんな歌唄ってるのか興味あるぅ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
タオ・ホンさんって色気があって綺麗ですよねぇ。
他にも映画出てるのかな?
見てみたいですね。

中国ってまだまだあんな町並みが残ってるらしいですよね。
行ってみたいですねぇ。
やっぱりね、女も1人で生きていかなくちゃいけないんですよね。
男に頼っちゃいかんです。
そう思った映画でしたよ。
poli
2007/03/01 19:41
こんばんは!

あの屋台街はもう取り壊されてしまったんでしょうかねぇ。。。あーゆーお店の料理ってすごい美味しそう(笑)。北京オリンピック開催にともなって急ピッチで再開発が進んでるみたいですネ。
そうそう、poliさんこの映画劇場でご覧になったんですもんね(笑)。しかしこの映画に出てくる男はどーしようもないダメ男ばかりだったですねー。ってか男ってあんなもんです(わたくしも例に漏れず/大汗)。。。。特に現代は女性の方が頼もしいかも!!
ふぁぶ
2007/03/03 00:40

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