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zoom RSS チャールス・ミンガス  『黒い聖者と罪ある女』(’63)

<<   作成日時 : 2012/01/05 20:00   >>

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いや〜〜〜、2012年ですか!早いですねぇ〜〜。
あ、生きてますよ、わたくし、なんとかね(笑)。1年前の更新以来ですね(汗)。
ズボラな性格なので、その辺はお許しいただきたいんですが、いや〜〜去年はほんとに大変な年でしたね〜。
なんといっても3・11の大震災ですよね。わたくしも職場で体験しまして。死ぬかと思いましたよ、ほんとに。

無事だったとはいえ、その後しばらく仕事がストップして、埼玉の事業所に応援に行ったりして、まぁいろんな意味でしんどかったなぁ。。。。。

書きたいネタは多々あれど、やはり精神的に余裕がないもんでズルズルと時は過ぎ。。。。って感じです。
最近はすっかり寒いので、布団に入ってCDやラジオを聴くのが至福の時間だったもので(笑)。

さて、今年は割と軽い感じで更新していこうかなと。さすがに毎日とはいいませんが(汗)、”書きたいな”と思ったことをサラッとUPしていけたらなと思っております。

数少ない読者の皆様、何卒よろしくおねがいします〜〜〜。

ってなわけで心機一転の一発目は、偉大なジャズ・ベーシストであり、偉大なる作曲家・アレンジャーでもある、チャールス・ミンガスの『黒い聖者と罪ある女』(’63)です!!!!

画像もうね、タイトルからしてカッコいいですね、うん。険しい表情でパイプに火をつけるミンガス先生の写真も、”巨匠”の貫録充分です。ミンガス先生のキャリアでいうと、中期あたりでしょうか。当時、ジャズの新しい勢力“ニュー・ジャズ”のミュージシャンのアルバムを発売していたインパルス・レーベルでの1作目です。新しいレーベルなので、実験的な試みができたんですねーー。ミンガスを含む、総勢11人の“小編成オーケストラ”による、バレエ・ミュージックを想定して作られた大作です。
実際にバレエで使われた、という話も聞かないんですが、これを発売したというインパルス・レーベルがもう素晴らしいですね。このアルバムが発売された’63年というと、もうビートルズがデビューしていて、そろそろアメリカに進出するかという時期。時代はロックです。この時期に、この音楽ですよ(笑)。いや〜〜〜、素晴らしい。


画像全部で4トラックのこのアルバム、それぞれソロ・ダンス、デュエット・ダンス、トリオ&グループダンス、ってな具合に想定され作曲されてます。クラシックっぽい部分もあれば、スパニッシュなギターが登場したりします。みなさまジャズというと、レストランやカフェでながれている、いわゆる聴き流せるとでもいいましょうか、BGMにピッタリな音楽ってイメージがあると思うのですが(実際、そーゆー作品も多いのですが)、ミンガスの作品に限ってはそれは当てはまりません。じっくりと聴いてしまうというか、押しが強い音楽なんですね、これが。これはミンガス自身のパーソナリティが強く影響してまして、ヘビー級な体格なうえ、双極性障害(躁鬱病)だったというね(笑)。はしゃいでる時は笑いながらショットガンをぶっ放し、塞ぎこんでる時は黙って相手をボコボコにするという、どっちにしろ大変な性格だったと。”俺をチャーリーと呼ぶな、チャールスと呼べ!”等、名セリフも多々あります(笑)。
そんなヴァイオレントなミンガスも、付き合っていた女性にはロマンンチストな部分を見せていたようで(確かバツ2だったような気が)、好きな女性の為に曲を作ってるんですよねーー。それがまたすっごいゆったりとした、エレガントで綺麗な曲だったりするんですよねぇ(笑)。
ミンガスの曲といえば、野太いベースがズンズンとひたすら突っ込んでいくような曲のイメージがすぐ浮かぶんですが(笑)、綺麗でメロディアスな曲も全然書けるという、そこがやはり天才なんですね〜。
ミンガスが若いころに共演したミュージシャンは”彼はとても勉強熱心だった”と、当時を回想しています。しかも黒人ミュージシャンでありながら、シェーンベルク等の白人の先進的なクラシック作曲家の作品も研究していたといいます。だからこそ、本作のような高度な作曲・アレンジもできたのでしょう。

○『黒い聖者と罪ある女』より一曲目 ”トラックA〜ソロ・ダンサー”  こんな雰囲気のアルバムです。

http://www.youtube.com/watch?v=17KTUqLyNcU



画像わたくしが最初に聴いたミンガス作品は『直立猿人』(’56)なんですが、タイトルからしてヤラれてしまいまして(笑)。ベースもズンズンいっております。”ミンガスのベース、カッコええ!!”ってな感じで、他のアルバムを漁りだしたんですが、そんな中でたどりついたのが『ミンガス・アー・アム』(’59)。このアルバムは“ベーシスト、ミンガス”ってイメージしかなかったわたくしに“作曲家ミンガス”をじっくり味あわせてくれた名盤(←写真)。
全曲素晴らしいんですが、ジェフ・ベックもカバーしたという『Goodbye Pork Pie Hat 』や、ズンズン突っ込んでくような曲調が最高な『Boogie Stop Shuffle 』など。。。。後世に残るアルバムでしょう、これは。

○名曲『Goodbye Pork Pie Hat 』

http://www.youtube.com/watch?v=1hArClJAGZs&feature=related


’60年代後半に、レコーディングする過程をお客さんに見せようという(ステージで各パートに指導しながら断続的に演奏してゆく)、えらい実験的な試みをしたものの、客の過半数は途中で出て行くという事態に(笑)。
この経験にショックを受けたミンガスは音楽活動を一切辞めてしまいます。
この時期は写真にハマったり(写真家として仕事もしたようです)、公園でいきなり服を脱ぎお金をバラまいて病院に収容されたりしていたようですが(笑)、敬愛していたデューク・エリントンの演奏会に招待され、”偉大な作曲家、ミンガスの作品です”との御代のMC付きで自作『クラウン』が演奏されます。さすがデューク、粋なことしますね〜〜(笑)。

これを機にミンガスは音楽活動を再開。’71年から始まる晩年の活躍もまた素晴らしいものがあるのですが、’70年代後半に筋委縮性側索硬化症という難病にかかりベースを弾くことはもちろん、歩くことも困難となり車椅子生活をすることになってしまいます。でも作曲活動や自身のバンドへの指導は続けます。
シンガー・ソングライターのジョニ・ミッチェルが、ジャコ・パストリアスやウェイン・ショーター、ハービー・ハンコックといった錚々たるジャズミュージシャンとコラボレートしたアルバム『ミンガス』を制作し始めたのは、ちょうどこの時期です。
この制作にも立ち会ったミンガスですが、完成を見ることなく他界。そのアルバム『ミンガス』は、追悼盤として世に出ることになります。


さて、この記事を読んで『黒い聖者と罪ある女』を聴きたくなったいう奇特な方(笑)、気の利いたツタヤであればレンタルで置いてあるかもしれません。手軽に買える国内盤はあるのかなと調べたら、なんと本作、’12年1月現在、廃盤なんですね(驚)。3月にリイシューされる予定だそうです。今すぐ聴きたい!!というアナタは(いるのか?!)、外資系CD屋さんで輸入盤を買うか(本作と次作『5ミンガス』収録のお得な2in1CDもあります!)、中古屋さんへGo!!ってな感じですナ。


おっと、軽い感じで更新と言いながら、だいぶ書いちゃったかな(汗)。最近聴いてるのはもっぱらジャズばかりなんですが、まだまだジャズファンとしては全然なので、初心者の戯言として読んでいただけると幸いです〜。


ではではまた次回!!!





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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!!ブリクサ・バーゲルドことHです!!
お久しぶりの更新ですね!!楽しみにしておりました。
震災後は確かに大変でしたね〜。
しかもウチの会社は未だに余波を引きずってます
(3月までほぼ全部土曜日出勤など…)
ミンガスいいですよね〜!!
特に「Mingus Ah Um」がお気に入りです。
「Goodbye Pork Pie Hat」も最高ですが、
「Boogie Stop Shuffle」や「Bird Calls」のスピード感はタマりません。
ミンガスの逸話もシビれますよね(笑)
またの更新を楽しみにしています!!
コンボイくん
2012/01/06 18:46
おっとぉ〜、コンボイ先生!いつもお世話になっております(笑)。
ええ!!3月までほぼ土曜日出勤ってあーた(汗)。。。。。

そうそう、やっぱりミンガスはそこらにあるもの構わずズンズンなぎ倒しながら疾走してるかのような曲調がしっくりくるねぇ〜(笑)。

チャーリー・パーカーをはじめマイルス、サン・ラ、チェット・ベイカー(爆)。。。昔のジャズミュージシャンは問題ある人ばっかだ(笑)。
ふぁぶ
2012/01/06 21:08
チェットベイカーの本はマジで読んでみたいです!!
ネットで検索していろいろ情報見ましたが、
やはりロクなヤツじゃないと(笑)
「死んでも尚、人を傷つける」ってスゴイ事ですよね(笑)
コンボイくん
2012/01/06 21:40

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