ロック&ムーヴィーフリーク別館

アクセスカウンタ

zoom RSS 邦画漁りはやめられないっ!! 〜青春トルコ日記・処女すべり(’75)、悪魔が呼んでいる(’70)〜

<<   作成日時 : 2008/08/24 21:59   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 3

ここんとこ寄席ネタばかりでしたが、ここはひとつ久々の映画鑑賞ネタで♪ちょうど昨日から始まったばかりのシネマヴェーラ渋谷の特集上映”妄執、異形の人々V”、しょっぱなのラインナップ2本をさっそく見てきました。


早起きして行くつもりがすっかり寝坊して(汗)出る準備できたのが夕方4時。行くかどうか迷いましたが、なかなか見られない激レアな作品なので重い腰をあげ、いざ渋谷へGo!!!


霧雨の中、渋谷へ到着。もう最終回の時間だったんですけど、結構お客さん集まっててビックリ。むかーし川崎の名画座に通ってた頃にはありえなかった状況(笑)。それだけヘンテコな昔の邦画の認知度(?)があがってきたってことでしょうか。
開場時間になり入場。ほぼ満席。やっぱすごいなー、この状況。一番前の席で鑑賞することに。


最初はボンクラ野郎の為の映画会社(笑)東映の『青春トルコ日記・処女すべり」(’75)。えらいタイトルでしょー?!(笑)いや、内容もえらいモンでしたよ、コレ。青森のド田舎から集団就職で東京へ出てきた主人公。川崎の町工場で夢を持って働いてたものの、同僚の工員たちに輪姦され。。。。。。キャバレーのホステス→ソープ嬢へとまっさかさま。と、ここまでの展開を、なんとヘンテコな歌で説明するという怒涛の展開。あ、これじゃよくわかんないかな?!”アレをするにゃぁ〜金がいるぅ〜♪金のないやつぁ〜アレをかくぅ〜♪”ってな感じで歌謡曲とも、フォークともつかない微妙な曲調で(笑)主人公の生い立ちを説明しちゃうんです。笑っちゃうんだけど、意外といい曲なんですよ、コレが。これサントラ盤出していただけないかなぁ〜、HOTWAXさんあたりで(笑)。中村泰士先生の良い仕事っぷりが堪能できますヨ。

主人公の名前はクラ子(!)。演じるは新人の山川レイカさん。春川ますみさんっぽい顔です。中村先生の素晴らしいサントラにノッて全国(?)のトルコ街を次々と写すオープニングタイトルは圧巻。中村先生の曲も4〜5曲ちゃんと字幕で紹介されてました。いや、ほんとに欲しいわサントラ。
しかしこの頃ってすでに日活ロマンポルノも定着していた時代。日活より一足先にポルノ路線を始めていた東映の意地とでもいいましょうか、まぁとにかく無茶苦茶な展開。とにかくパワーで押しまくり(笑)。ソープ嬢になりたてのクラ子につくベテラン客が自営業の殿山泰司!!(爆)しょっぱなから濃いなぁ〜。すっかりクラ子の贔屓客になった泰司ですが、クラ子が”独立して店を出すから500万貸して〜♪”とのお願いに二つ返事でOKするものの、あとに会社経営が苦しくなりクラ子に“あんときの500万、返してくれっ!”と言い放つ。すっかり逆ギレしたクラ子は泰司のハゲ頭をパシーン!とひっぱたき(爆)”あんた、金がなかったらただのじじいじゃないかっ!!”と罵詈雑言(笑)。泰司は世を儚んで首吊り自殺。現場で泣き崩れる一人娘である婦人警官・弘美(岡田奈津子)。

さて、ここからが怒涛の展開。弘美は父の敵であるクラ子に接近するために警察を辞めてクラ子が経営するトルコに転職(おいおい)。元婦人警官ってなキャリアが受けて弘美はあっという間に売れっ子ソープ嬢に。ここから弘美はクラ子を失墜させようとあらゆる嫌がらせを展開(笑)。クラ子の乗る外車の車輪のネジを緩めたり、クラ子の幼馴染であるスタッフをたらしこんで社長室に忍び込み裏帳簿の写真を撮ったり。。。。。

クラ子vs弘美の戦いと並行して描かれるのが記憶喪失のソープ嬢・モモ子(荒木ミミ)と、チンピラの三太(佐藤蛾次郎!!)、フーテンのシロー(前野霜一郎)の交流。この3人が出てくるシーンはなんか青春映画みたいなトーンなんですよね、不思議と。モモ子の記憶が戻るよういろいろ協力する2人ですが、なんだかんだで三太が死んでしまい(おいおい)、モモ子も弟妹たちが7〜8人もいる貧乏長屋の長女であることが判明(知らせにくる刑事役は今をときめく小林捻侍!)。どこまでも救いようがないわぁ〜〜。あ、モモ子役の荒木ミミさん、今でも通用しそうなくらい可愛いです。

映画のラストは脱税がバレて逃げるクラ子とそれを追う弘美のカー・チェイス!!!当時、ポルノ映画ってことで劇場に行ったお客さんたちはさぞかしビックリしたことでしょう(爆)。こんな展開、絶対想像つきませんってば(笑)。歩道は突っ切るは、ガソリンスタンド突っ切って大爆発させるは、ほんとにすごいわ。さすが『不良番長』シリーズや『ザ・カラテ』シリーズといったヘンな映画をたくさん撮った野田幸男監督。素晴らしいです。大尊敬です。
最後、弘美は喫茶店(?)か何かに突っ込み、車から這い出て”信号は青になったら歩きましょう〜”みたいな交通整理を始めるわ(爆)、クラ子はひっくり返った車から這い出るものの救急車で運ばれるわ。。。。
で、クラ子がしがみついている大金の入ったバックを”どーせ税務署に持ってかれる金なんだから私が貰うネ”とモモ子が持ってっちゃう(笑)

シローとモモ子が河原で一戦交えようとすると(笑)、弟妹たちが作った1万円札で折った紙飛行機が。”こらこら、なんてことすんねん!!”と慌てて車に戻る二人。みんなが乗るダンプが走り去る映像に重なる”インポにはなりとうないんやぁ〜〜〜!!”というテロップ。そして唐突に”終”の文字が!!(爆)

もぉ〜〜、訳分からないでしょ?(笑)。ぶっ飛んでるわぁ。とにかく観客を楽しませようというバイタリティが溢れていて、素晴らしい。決して映画史には残らない作品でしょうけど(笑)、忘れちゃならない映画だと思います。今回ニュープリントでの上映とのことですが、ひょっとしたら近々DVD化するとか?!いや、んなこたぁないか(笑)。まぁ、サントラ盤だけでも期待したいですねぇ。HOTWAXさん、何卒よろしくお願いいたします♪




画像そして2本目は酒井和歌子さんの可愛さが堪能できる『悪魔が呼んでいる』(’70)。ひたすらドメスティックな泥臭さが売りの東映に対して、東宝は品が良いというか、洗練されてるというか。。。。ひたすらクールな作りです。本作の監督は、岸田森さん演じる吸血鬼が素晴らしい(そして怖い)”血を吸うシリーズ”等のオーソドックスな恐怖描写が上手い山本迪夫さん。

臨時雇用社員であるOL江原ユリ(酒井和歌子)は、出社してすぐ部長に呼ばれ突然の解雇を言い渡される。納得できないユリは理由を聞くが一向に取り合ってもらえない。失意の中、相談を持ちかけた恋人(下條アトム)にも”もう会わないことにしよう”と絶交され、住んでいるアパートからも“申し訳ないけど、次に来る人から結構なお金頂いちゃってて。。。早めに部屋あけてくださる?!”と言われる始末。
すぐに出版社の面接に行くユリ。面接後にその出版社の社員・浦辺(新克利)とぶつかったのが縁で仲良くなる。”面接員だった上司も好印象持ってたから九分九厘合間違いナシだよ!”と言われ嬉しくなったユリだが、数日後に不合格通知が。。。。。。

失意の中、飛び込みでバーのホステスになろうとするが、客の片桐(大滝秀治!!)の財布を盗んだ容疑をかけられ、すぐに解雇させられてしまう。絶望し、フラフラと線路に吸い込まれてゆくユリ。間一髪のところで自殺を免れるが、そこに通りがかった男・藤村(藤木孝)に介抱されることに。喫茶店で話を聞く藤村だったが、ユリに睡眠薬を飲ませ、まんまとユリの部屋にあがりこむ。”何をするんですか!!”と抵抗するユリに”何怖がってるんだ?ユリ。俺たち結婚するんじゃないか”と意味不明な事を口走る藤村。迫りくる彼の不気味な笑顔に失神するユリ。。。。。


そして目が覚めると傍らに藤村の死体が!!!慌てて逃げ出すユリだったが、すぐに以前面接した出版社の浦辺と再開する。彼の話で、ホントは合格で、その不合格通知は何者かがすり替えたことがわかったが、ユリには思い当たるふしがない。アパートの状況を見てくるからここで待っててと浦辺に言われ、待つユリのもとに謎の男女・八十島(今井健二)&玲子(田村奈巳)が現れ、CLUBマリファナ(なんちゅー店じゃ/爆)へ連れて行かれる。
ゴーゴーギャルがたむろするサイケなクラブで、いきなり鳴るウェディングマーチ!!(爆)スーツでキメた謎の男・後宮(西沢利明)がっ!



後宮 :『ようこそ花嫁さん』



ユリ :『あなたなんか知りませんっ!!』



そりゃそうだよなぁ(爆)。いきなり連れてこられてこれじゃあ。そしてそこに現れた片桐!!


片桐 : 『後宮、抜け駆けはいかんゾ、抜け駆けは』


画像あれ、さっきバーでユリに財布窃盗疑惑をかけたあのじーさんじゃん?!完全にユリと同化してチンプンカンプンなうちら観客(笑)
八十島&玲子の機転でクラブから逃げ出したユリと後宮。後宮のマンションに着くと、そこにいたのは片桐!!(カンベンしてよ、もう/爆)いや〜〜〜、本作の大滝秀治、もうね、最高なんです(笑)。彼を見る映画ですね、これは。『わしは男爵だぁ!!』などの名セリフも満載。とにかく”怪演”でございます。この後宮のマンションでのシーンで、ユリがなぜこのような状況になったのかがわかります。ここでの2転・3転する状況展開がお見事!!(いや、ものすごい無理やりですけどね/苦笑)

あ〜〜、書きたいんですが、これはぜひ見ていただきたいですねぇ〜(笑)。真面目にサスペンスやってるんですが、ひとつひとつがえらいオーバーで(笑)、次から次へと無理やりなどんでん返しが(あ、決して『シベリア超特急』みたいなダメダメなモノではありませんので)。。。。。

おっと、書き忘れるトコだった、玲子役の田村奈巳さん。すんごい綺麗♪そんなには出てこないんですけど、すっかり見とれてしまいました。。。。。


しかし今回の2本は傑作だったなぁ。。。。これだから知られざる邦画漁りはやめられないのです(笑)。わざわざ雨の中、出かけた甲斐がありました♪

ちなみに初公開当時の本作の同時上映は、同じ山本迪夫監督の『幽霊屋敷の恐怖・血を吸う人形』とのこと。うわー、小品ながら良質のサスペンス2本立てじゃないですか。見たかったなぁこの2本立て(まだ生まれてないって/汗)。1〜2週間で変わる当時のプログラムピクチャーですが、このまま忘れ去るには惜しい作品が多々あると思うんですが、今回見た2作品はまさにソレだ!!と(あ、あくまでもわたくし基準ですが/笑)思った次第。


もし興味を持った方はぜひシネマヴェーラ渋谷へ♪まだ何回か上映されますヨ

○『青春トルコ日記・処女すべり』  :  8/26(火)、29(金)

○『悪魔が呼んでいる』        :  8/27(水)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
プラダ アウトレット
邦画漁りはやめられないっ!! 〜青春トルコ日記・処女すべり(’75)、悪魔が呼んでいる(’70)〜 ロック&ムーヴィーフリーク別館/ウェブリブログ ...続きを見る
プラダ アウトレット
2013/07/08 12:38

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
おお〜久々の映画ネタですね〜このところ、落語フリークになってたからなあ^^
しかし、70年代の映画侮れないね、タイトルで興味が沸く!!
粗筋読むと観たくなる今度誘ってくださいよ!!
これからもよろしく頼むぜ!!!
アクレーテクドロップ
2008/08/28 22:14
おぅ!日本にいるかぎりよろしくたのむぜ!!(笑)

なかなか見られない2作品だったけど、ひょこっとCS(ケーブル)とかでやるかもしれんね。情報キャッチしたら知らせるぜ!!(劇場で観たほうがいいんだけどね〜/笑)
ふぁぶ
2008/08/28 23:51
ごぶさたです!!古い記事にいきなりコメントすみません(笑)『悪魔が呼んでいる』最高でした!!展開もスゴイし、大滝秀治さんもよかったです(笑)どんな役でも「大滝秀治」なんですよね(笑)「存在感」とはこの事ですネ。
田村奈巳さんもやはり超絶な美人で見入ってしまいました。(ただし怪奇大作戦第8話の田村奈巳さんがぼくの中では1番ですが…)
とにかく面白い映画でした!!またの更新楽しみにしております!!
comboi_1983
2012/09/25 19:28

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
邦画漁りはやめられないっ!! 〜青春トルコ日記・処女すべり(’75)、悪魔が呼んでいる(’70)〜 ロック&ムーヴィーフリーク別館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる