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zoom RSS 日本にも、こ洒落たスパイアクションありますヨ!  〜宝田明 『100発100中』(’65)

<<   作成日時 : 2008/03/02 23:00   >>

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画像ただ今、渋谷の名画座シネマヴェーラ渋谷で’60年〜’70年代の東宝製現代アクション映画の特集上映やってます。007の影響で作られた和製スパイアクションが多いですが、クスッと笑えるアクションコメディからひたすらハードボイルドなモノまで、いい塩梅にセレクトされてます。なかなかDVD化されず、滅多に名画座にかからない作品もチョイスされてますので、興味ある方はぜひ足をお運びくだされ♪

さて、わたくしは昨日行ってまいりました。今年初めての劇場です。珍しく早起きして渋谷へ。この日の上映作品は以前こちらのブログでも紹介させていただいた西村潔監督の傑作『ヘアピン・サーカス)(’72)と、宝田明&浜三枝主演のお洒落でふざけたアクションコメディ『100発100中』(’65)。いや〜〜、朝一の上映ってことなのか、お客さんはパラパラいる程度(笑)。どっちも面白い作品なんだけどなぁ〜〜。


飛行機の中で黒ずくめの怪しい男(演じるは初代ウルトラマンのハヤタ隊員こと黒部進さん!)と行動を共にしているインターポールの諜報部員・アンドリュー星野(宝田明)。彼の目的はヨーロッパの悪徳組織のボス、ユベール・ルボア(マイク・ダニーン)を探すコト。目的地・香港で黒ずくめの男に”もう付きまとわないでくれ”と言われ、別れようとした所に謎の殺し屋が現れ、その男は殺されてしまう。。。。。死に際に”ルボア”は東京にいる”と聞き出したアンドリューは日本に向かう。

そして日本。税関でガスを仕掛けたカバンを爆発させまんまと入国した中国人武器商人・黄昌齢(多々良純)。出迎えた日本暴力団・赤月組の車に乗り込み足早に空港を後にする。慌てて後を追うアンドリューだがタッチの差で取り逃がす。そこに”私でお役に立てるかしら?”とお洒落な車で乗り付けた謎の美女ユミ(浜三枝)。車内でタバコをもらい一服しようとしたアンドリューだが、そのタバコから出た睡眠ガスで深い眠りに落ちる。。。。。

ユミが向かったのは赤月組の事務所(!)。実は彼女も赤月組に雇われたプラスティック爆弾のスペシャリストであった。ライバル組織である青沼組との抗争中である赤月組に黄が銃100挺を、ユミが爆弾を、それぞれ提供したのだ。
しかしそれを知った青沼組もだまっちゃいない。なんでも溶ける劇薬使いの殺し屋・小森(平田昭彦)を雇い、更に武器商人・黄からも銃100挺を買う契約をする。
この赤月組と青沼組の抗争に、アンドリュー星野、赤月組を追っていた警視庁の刑事・手塚(有島一郎)、ユミ、ユベール・ルボア、黄が絡み物語は二転三転、謎が謎を呼び、ストーリーは意外な方向へ向かう。。。。。。。。



画像と、ストーリーはこんな感じ。あまり詳しく書いてもうまく伝わりませんしね(笑)。もうね、結構ふざけてますよ、この作品。アンドリューは常に”ママに言われてるんですヨ、身だしなみには気を付けなさいってネ"ってな喋り方のマザコンキャラ(笑)。3枚目の主人公なのです。組織に捕らわれた際の
見張りの下っ端とのやりとりとか、結構クスッと笑えます。ぎりぎりでイヤミにならないキザ演技をこなす宝田さん、すばらしいです。彼のキャスティングしかありえないですね〜。ラスト、ルボア一味に取り囲まれた星野が最期の望みとしてタバコを吸わせてもらう際に火をつけたマッチをそばにあった空のドラム缶に次々投げ込み、ドラムがどっかーーんどっかーーん飛び交って脱出するシーンがあるんですが、それが『100発100中』というタイトルの由来なんでしょうか(ほんとにうまい具合にポンポン入るのですヨ/笑)。
彼をサポートする刑事・手塚を演じる有島一郎さんも絶対ハズせないキャスティング(ポスター下の一番右にいるメガネにヒゲの方)。東宝映画の常連さんですが、彼のすっとぼけぶりも見所です。要所要所でドジるんですよね(笑)。喜劇俳優ではありませんが、”日本の喜劇人”として記憶されるべきスキルを持った貴重な俳優さんなのではないでしょうか。
で、個人的に本作最大の魅力なんですが、やはり当時美しさのピークであっただろう浜三枝さん演じるプラスティック爆弾のエキスパート・沢田ユミでしょう!!!!ちょうど『007は二度死ぬ』に出演する前の年。いや〜〜、美しい!本作で見せる様々なお洒落ファッションは必見!!(写真↑)世界に通用する美貌です(実際翌年007で活躍するわけですが)。ってか本作自体、劇中外国語で喋るシーンが結構多く、海外市場も狙ってた作品なんでしょうね(既にゴジラシリーズで世界的に有名だったはず)。ちょうどこの頃『007』シリーズの世界的ヒットでヨーロッパ等でちょっとお洒落なスパイアクションコメディがたくさん作られましたが、日本もちゃんとこういうのを作ってたんだなぁと感心してしまいます。今日の邦画はわりと内に向かっていく作りが多い傾向ですが、こういった世界にも通用する娯楽に徹した作品ってなかなかないですねぇ。あまり考え込んだ作品だけでなく、肩の力を抜いた作品にもぜひお目にかかりたいものです。

画像そうそう、本作の脚本はあの岡本喜八監督と都築道夫さん。都築さんは当時、雑誌『ミステリマガジン』の編集長だったはず。黄が赤月組に銃を受け渡す際に”コレハ日本ノ警察モツカテルスミス&ウェッソンネ”とやたら詳しく説明してます(笑)。スパイ物に造詣の深い方を起用してしっかりと作っているのも魅力なのです。
あ、それと忘れちゃいけない本作の主題歌『100発100中』。歌っているのは布施明!!!もう熱い熱い(爆)TVドラマ『青春とはなんだ』の主題歌とか歌ってた頃でしょうか。聴いてて力入ってしまいます(笑)。

では音楽についてちょっと。東宝が’60〜’70年代に作ったアクション映画のサントラは軒並みイカしたJAZZなんですヨ。今回のシネマヴェーラさんの特集にもチョイスされている西村潔監督の『豹(ジャガー)は走った』(’70)なんか、当時台頭していたニュージャズ勢の中心であったピアニスト佐藤允彦がサントラを担当。演奏が老舗ビックバンドの宮間利之とニュー・ハードですもの♪カッコ悪い訳がありませぬ。『サティスファクション』のようなブラスのフレーズ&つんのめりそうなドラムが異常にカッコいいテーマ曲にはすっかりヤラれてしまいます。ちなみに今回紹介した『100発100中』の主題歌をはじめ、『豹(ジャガー)は走った』のテーマ曲はポリスターさんから出ている邦画サントラ音源のコンピ盤『パンチ・ザ・ガイ』にもれなく収録されてます(写真下↓)。


画像
さて本作の3年後に続編『100発100中・黄金の眼』(’68)が製作されますが、こちらはわたくしまだ未見です(浜三枝さんが出てないんですもーーん)。今回の上映ラインナップに入ってるので、時間あれば見に行こうと思います。


あ、同時上映の『ヘアピン・サーカス』も、もちろん鑑賞。数年前の大井武蔵野館の最終週のレイトショーにかかって以来の上映ではないでしょうか。ぜひ劇場で一度は見てみたいと思ってた作品だったので。やはり劇場の暗闇の中の方が、劇中の夜の白熱したカー・チェイスの世界にどっぷり浸ることができました。カッコいい映画だわぁ〜〜。。。。フィルム状態も良かったので、東宝さんぜひぜひDVD化を♪


3月半ばまでこの特集上映は続きます。興味ある方はぜひ♪

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