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zoom RSS 伝説のレディ・クンフーがやって来た!! 〜アンジェラ・マオの女活殺拳(’72)

<<   作成日時 : 2007/11/26 00:56   >>

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画像11月17日(土)〜今日25日(日)まで有楽町界隈の劇場で催されていた第8回東京フィルメックスに昨日行ってまいりました。久々の銀座・数寄屋橋でキョロキョロしちゃいましたけど(笑)、会場である有楽町朝日ホールは地下鉄を出てすぐ目と鼻の先、有楽町マリオンの11Fでございました。え?何を見に来たって?あのブルース・リーの傑作『燃えよドラゴン』(’73)でリーの妹役を演じていた女性アクションスター、アンジェラ・マオの代表作『アンジェラ・マオの女活殺拳』(’72)デス!!

ま、当然劇場の大画面で見たいっ!ってな理由もあったのですが、わざわざ見に行ったホントの理由は、その主演であるアンジェラ・マオ姐さんがナントナント!!来日するというのです!’52年生まれなのでもう50代半ばということになりますが(笑)既に映画界を引退して約30年、こんな機会は滅多にないのですもんね。ワクワクしながら会場へ。。。。。

19時からの上映前の17時40分から、香港映画に造詣の深い評論家・宇田川幸洋さんとアンジェラ姐さんのトーク・ショー(入場無料)があったので1時間前に会場入りしたのですが、既に20数人が並んでました(笑)。『死亡遊戯』の黄色いトラックスーツのコスプレをした方も約1名いらっしゃいます(爆)。さすがファンは濃いですなー。

さて、アンジェラ・マオですが、当時の空手映画ブーム直撃世代だったおじさまにはグッとくる名前なのではないでしょうか(笑)。『燃えドラ』で愚連隊にちょっかいを出され、得意の回し蹴りでバッタバッタとなぎ倒すも最後には追い詰められ、”辱めを受けるくらいなら。。。”と自殺してしまう役だったのですが、登場時間は少ないながら強烈な回し蹴り等、脳裏に焼きついた方々は多いと思います(写真↓)。

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レコードコレクターズのツェッぺリン特集を読みながら待ち時間を過ごしていよいよ会場入り。予想よりもお客さんが多かったのか、横の仕切りを外して立ち見スペースも作ってました。今でもファン結構いるんですねー。来ている方々の話をなんとはなしに聞いてると、いや〜皆さん濃い方ばかり(笑)。しばらくしていよいよアンジェラ姐さん登場!お!、お年の割にはあんまりイメージを崩してません(ホッ)。さすが女優さん。体形もほとんど変わっていないのでは?!しかし登場と共にデジカメ、ケータイ写メの嵐に(爆)。撮影OKだったのか〜。アンジェラ姐さんの詳しい経歴を知らなかったので、今回のトーク・ショーは大変勉強になりました。台湾出身で、子供の頃から京劇の訓練学校に入って立ち回りを叩き込まれたそうで、この辺はジャッキー・チェンやサモ・ハン、ユン・ピョウらと通じるキャリアだったのですね。
女優引退後3人の子供をもうけ、アメリカで家庭的中華料理レストランを経営してたそうで、現在は経営の第一線を退き、次男が経営する建設会社の手伝いをされてるそうです。

アジア最大の勢力を誇っていた大手映画会社ショウ・ブラザースから独立したヤリ手プロデューサー、レイモンド・チョウが’70年に設立した新会社ゴールデンハーベストの台湾オーディションで合格。ショウ・ブラで既に大スターだったジミー・ウォングをはじめ、アンジェラと同じくオーディションに合格したノラ・ミャオ、マリア・イー(共にブルース・リー映画でおなじみ)などと共に
初期ゴールデンハーベストを支えます。そして’71年、あのブルース・リーを発掘して主演第1作『ドラゴン危機一発』(’71)で香港映画史の残る大ヒットを記録。ハーベストは大成功するわけです。世界的な成功を収めたブルース・リーですが、もちろん彼以外のスターであるジミー・ウォングの『片腕ドラゴン』(’72)等、様々なヒット作を輩出するのですが、アンジェラ・マオもその一人なんですネ。同期であるノラ・ミャオ、マリア・イーがあまりアクションが得意でない中、アンジェラ姐さんは素早い動きで難なくアクションをこなします。ブルース・リーにも気に入られ、『燃えドラ』にも出演した経緯もあります。

さて、’70年代に数々の傑作に出演しているアンジェラ姐さんですが、日本では『燃えドラ』によって起こった’74年の空手映画(!)ブーム時にわずか2本しか公開されてません。1本が2代目007ジョージ・レイゼンビーと共演した『暗黒街のドラゴン・電撃ストーナー』(’74)。そしてもう1本が今回見た『アンジェラ・マオの女活殺拳』(’72)。少ないですねー。我が国では劇場公開以来ビデオ化はおろか、DVD化もされてなかったので今回の上映は素晴らしいことなのですヨ(笑)。

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さて、『女活殺拳』です。会場を移してアンジェラ姐さんの舞台挨拶を挟み、いよいよ上映開始。日本占領下の中国のお話なので、ブルース・リーの『ドラゴン怒りの鉄拳』(’71)と重なる部分もあります。しかし、日本人描写の珍妙さは変わってないですねぇ(笑)。袴が後ろ前なのもそのまま(爆)。『怒りの鉄拳』に出演した勝プロの俳優さんが”袴が後ろ前だよ”と指摘したらしいんですが”これでいいんだ”と押し切られたそう(笑)。よくないっての。韓国合気道(日本の合気道とは全然違います)の門下生であるアンジェラ姐さん、カーター・ワン、サモ・ハン(写真↑左からカーター・ワン、アンジェラ姐さん、サモ・ハン)が中国で道場を開くも、日本人が経営する黒熊道場に嫌がらせを受ける。黒熊道場の無法者ぶりに我慢ならなかったサモ・ハンが門弟をやっつけてしまったことから事態は悪化し、カーター・ワンは重傷を負い、サモ・ハンは殺されてしまう。師匠の言いつけである”忍”を守っていたアンジェラ姐さんもさすがに堪忍袋の尾が切れて、韓国から呼んだ兄弟子ウォン・イン・シックと共に黒熊道場に殴り込むのだった。。。。。。。

○『女活殺拳』香港オリジナル予告編

http://jp.youtube.com/watch?v=Yf6CUUVOLZE


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と、いたって単純なストーリー。耐えに耐えた末に爆発する。。。。ただそれだけでございます(笑)。でも予告編見ていただけるとわかると思うんですが、殺陣がカッコいいでしょ?アンジェラ姐さんの連続回し蹴りにはホント口あんぐりでございます。しかし劇中での日本人、ほんと酷い(笑)。中学生並みのイジワルをひたすら展開(爆)。アクション指導は当時まだ若手武術指導家として売り出し始めだったサモ・ハン。そのつながりかわかりませんが、やられ役でジャッキー・チェンも登場してます(写真↑左側がジャッキー。若い!顔が微妙に違う!/笑)。他にも今ではリュック・べッソン製作の『トランスポーター』等の監督を務めるまでになったコーリー・ユエンらの顔も見えます。そーゆー意味では超豪華な映画とも言えます(無理やり)。あ、それとビックリしたのがオープニングタイトルの音楽。あのプログレ界のスーパートリオ、エマーソン・レイク&パーマーの名組曲『タルカス』の『エラプション』じゃんか!!香港映画お得意の無断使用っすネ(笑)。無機質なオルガンのリフレインが不思議と立ち回りにフィットしてます。ま、あたくしはクンフーもプログレも大好きなんで全然問題ないですけど。

本作制作前に主演の3人は韓国合気道に実際に弟子入りしたそうで、劇中でも館長として登場するチ・ハン・ツァイ(池漢載)と、ウォン・イン・シック(黄仁植)に直接指導してもらったとのこと。最初の方でデモンストレーションシーンがあるんですが、すっごい迫力です。目の覚めるような連続蹴りもスゴイんですが、関節技や投げも織り交ぜた技は、ほんとにムダがないんですよね〜。カーター・ワンもサモ・ハンも、ガチで投げられたり極められたりして、ほんと痛そう。アンジェラ・姐さんとサモ・ハンは、共に京劇学院出身ということでウマが合ったそうで、スタッフ・キャストがほぼ変わらないメンツで作った映画が多数あります。なのでヘタすると区別がつか
ない(日本人が悪役ってのも同じだったりする/笑)。

画像ちなみにチ・ハン・ツァイ(財津一郎似)はこの後ブルース・リーの遺作になった『死亡遊戯』に出演。塔の三階に待ち受ける武道家を演じてます(ちなみにこの時、映画の中とはいえ、負けたくないとゴネたらしい/笑)。彼の弟子でもあるウォン・イン・シックもブルース・リー初監督作『ドラゴンへの道』(’72)に日本人空手家役で登場。劇中ではボコボコにされ”あー痛、おー痛”と言ってました(笑)。ちなみにこの時スタントマン連中に遠慮なく蹴り入れてたのをブルース・リーに知られ、制裁を受けた模様(だから劇中でいいとこナシだったのネ/笑)。
しかしこの彼、本作ではいい役してますが見ての通りどー見ても悪役顔(↑写真/笑)。他のアンジェラ姐さん主演作では軒並み悪役を演じてます。この頃もアクションの切れはもちろん良いんですが、時を経た’80年に次世代スターだったジャッキー・チェン監督・主演作『ヤングマスター』(’80)での大ボス役での殺陣はホントにスゴイのです。ラスト、ジャッキーと野っ原で展開する壮絶バトルは映画史に残る名シーンであります。蹴り技&関節技のオンパレードに見ているこっちが痛くなってきます(笑)↓。

○『ヤングマスター』でのジャッキーvsウォン・イン・シック戦

 http://jp.youtube.com/watch?v=MiyJkIn1Nn0

さて、今回の記事を見て”見たいなぁ”と思ってくれた素敵な方(いるのか?!)に朗報!!12/1(土)〜12/7(金)に六本木のミニシアター、シネマート六本木で”アンジェラ・マオ復活祭”と銘打ってアンジェラ姐さんの主演作10本が劇場公開されます!!(感涙)。こりゃ行かなきゃいかんですよー。荒唐無稽な剣劇アクション『天龍八将』(’71)から、ムエタイと対決する『ザ・トーナメント』(’74)など、貴重な作品ばかりです。個人的には『女活殺拳』とキャストがほとんど変わらない『テコンドーが炸裂する時』(’74)と、『暗黒街のドラゴン・電撃ストーナー』(’74)は見ておきたいなぁ。

○シネマート六本木 アンジェラ・マオ復活祭 詳細はコチラ↓

 http://www.cinemart.co.jp/theater/roppongi/lineup/20071121_780.html


都合悪くて劇場で見られない〜とお嘆きのあなた!!(だからいるのかって)年明け1/9から春にかけて、アンジェラマオ復活祭のラインナップ作品が全てDVD化されますっ!!第1弾発売は『女活殺拳』と『暗黒街のドラゴン・電撃ストーナー』!!よっしゃ!予約しよっと♪

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
アンジェラ.マオがこんなに主演作品があったとは、、知らなかった、ブルースリーの妹役のとき凄いアクションの女の人だって思ったけど、是非いろいろ観てみたいです^^
ロッキー羽田
2007/11/27 23:25
アンジェラ姐さん、香港ではたくさんの主演作が公開されてたのよ〜。しかもその空手映画ブーム時、日本映画にも主演するはずだったんだけどスケジュールが合わずお流れに。それで急遽白刃の矢がたったのがあの志穂美悦っちゃん♪あの『女必殺拳』(’74)は当初アンジェラ姐さん主演映画として東映が企画した作品だったのよん。
ふぁぶ
2007/11/28 23:39

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