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zoom RSS 世界最初の本格的クンフー映画がコレだっ!〜『吼えろ!ドラゴン!起て!ジャガー!』(’70)

<<   作成日時 : 2006/07/09 23:57   >>

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画像さて、ただいま何回目かのクンフー映画ブームです。え?そう?なんて首を傾げてるそこのあなた!ブームと言ってもあくまでもマイブームですので悪しからず(汗)。。。
最近、全盛期の香港クンフー映画を見返す機会が多く、改めてその魅力を再確認する日々なんですが、最近は今まで簡単に見ることのできなかった名作が次々とDVD化され容易に見ることができるようになってます。

ブルース・リーの『燃えよドラゴン』が我が国で’73年12月に公開されてから始まった怒涛の空手映画ブーム(まだこの頃はクンフー映画とは言われてなかったようです)。年明けの'74年にはなんと26〜7本の香港映画が封切られるという異常事態に(笑)。”ブームが冷めないうちに早くっ!”てな感じで次々と封切られた為どーでもよい作品も多く含まれていたり、ブルース・リーに比べるととても魅力に乏しい俳優たちのオンパレードだったりで(笑)、のちに数本がTV放映されただけでソフト化されず、長い間見ることができませんでした。


さて、その”なかなか見られない作品”の中に香港映画史に残るエポックメイキングな作品が含まれていました。それまでアクションといえば武器を用いた剣劇・武侠映画(チャンバラ映画ですね)ばかりだった香港映画界に初めて”素手によるド突き合い”を全面的に取り入れた画期的な映画が、’70年に発表されます。それが今回紹介するジミー・ウォング監督・主演の『吼えろ!ドラゴン!起て!ジャガー』なんです。

画像舞台は民国初期の中国。主人公レイ(ジミー・ウォング)は忠義武館の道場生。土地の名士であり忠義武館の館長リー・チュンハイに再挑戦すべく悪漢タオ(チャオ・ション)が柔道で道場破りに来る。リーは再び負かすが「一ヶ月後に空手家を連れて戻ってくるからな!!」と捨て台詞を吐き去っていく。
やがてタオは凶悪な日本人空手家・北島(ロー・リエ)、彼の手下である石原(チェン・シン)、田中(ワン・チュン)を引き連れ再び忠義武館を襲いリーをはじめ、道場生たちを皆殺しにしてしまう。しかしレイは瀕死の状態ながら生きていた。
タオは北島を用心棒に町を牛耳り、賭博場を開き大儲けをして悪の限りを尽くす。
一方、生き残ったレイはリーの娘シャオリン(ワン・ピン)の看病により回復し、空手封じの必殺技”鉄沙掌”を会得すべく壮絶な特訓を開始。やがて生まれ変わったレイは賭博場に殴りこみタオの手下どもをやっつけてまわり、タオ&北島に挑戦状を叩きつける。
そして雪景色の山を舞台に最後の闘いがはじまる。。。。。。

画像というのが大まかなストーリー。世界初のクンフー映画という触れ込みのこの作品、見た後の率直な感想は”すっごいショボイけどなぜだか面白い!!”(笑)こういう映画の命である”殺陣”がもうへっぴり腰な訳なんですよ。しかも効果音が”パコーーン!”とか情けない(笑)。これをアメリカで見たブルース・リーが「クンフーはこんなモノじゃない。俺の方がもっとうまく作れる!!」と息巻き香港に帰国し翌’71年『ドラゴン危機一発』でデビューを飾る訳です。まぁ、こんなマイナス要因がある映画がなんで面白いのか?!それは悪役がえらい個性的だったり、設定等が工夫されてるんです。憎々しい空手家・北島なんか茶髪ですヨ(笑)。しかも急に”キェーーー!!”と叫んで机叩き壊すわ、ほとんどアブない人です。手下も白っぽい具合悪そうなメイクしてます(↑上から2番目の悪人勢揃いの図をご覧ください/笑)。終盤、北島が助っ人に呼ぶ侍の衣装がまた赤い着物やら浴衣やら着た理解に苦しむ格好で(爆)。またやたら空中回転とかするんですよね。これってなんか『仮面ライダー』みたい(笑)。そーいや悪役が怪人並みのキャラだし、これって『仮面ライダー』を大マジメにやってるようなモンなんですね(笑)。ラストの雪山でのバトルなんか、ショボイながらものほほんとした不思議なテンションで、なかなか目が離せません。なんと言いますか、アクションがイマイチなのをジミーさん知ってるようで、その分アイデアでカバーしてるんですね。その辺素晴らしいです。しかもこの映画、意外と血みどろ(↑写真上参照/笑)。ド突かれる度に血噴出してマス。北島の手下はやたら目潰ししようとするし。しかしこれってジミーさん初監督作品。それまで剣劇映画のスターだったジミーさん、素手でのアクションという新しいスタイルを作ったのはスゴイなぁ。
画像
あ、それと気になったのがBGM。著作権におおらかなお国柄なのか、要所要所で『女王陛下の007』の音楽を無断借用してマス(笑)。いやいや、でも味があっていいっす(いいのか?!/笑)
ちなみに本作は’70年度香港映画興行収入ベストテン第一位になってます。大ヒットしたんですね、この映画。アメリカでも大ヒットしてます。本作で主人公がマスクに手袋で賭博場に殴り込んで繰り広げられる1vs100(?)の大バトルシーンは、あのタランティーノの『KillBill Vol.1』ラストの青葉屋での大乱闘でそっくりそのままコピーされてますネ(笑)。ちなみにこのシーンで後に有名になる人たちが多数エキストラで登場してます。名武術指導家ユエン兄弟のひとりユエン・チュン・ヤン(近年では『チャーリーズエンジェル』のアクション指導担当!)や、数年後に『嵐を呼ぶドラゴン』で有名になるチェン・カンタイなど。。。。そーいう面でも貴重です。

ちなみに本作、日本では’74年の空手映画ブーム初期に日活配給で公開されてます。地方によってはなんとあの秋吉久美子主演の『赤ちょうちん』と同時上映されてます(!)。うわー、なんかこの2本立て、見てみたいわぁ。まぁ、見た人の多くは『赤ちょうちん』の衝撃度の方が大きかったみたいですが(笑)。

みなさま、もし近所のレンタルで見かけたら要チェキですYO!
画像


                     ↑夢の3本立て♪

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